【常連さん】1人目:ぎがん太さん
珈琲天国の新コーナー【常連さん】がはじまりました!
RR COFFEEにいらっしゃる方のさまざまな「シアワセ」について掘り下げるインタビューを行っていきます。
お一人目は、登戸や武蔵小金井によくいらっしゃる、ぎがん太様にお話を伺いました!
(聞き手・文・写真:有村遊馬)
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ーーいつもTwitterで熱いメッセージをありがとうございます!今日はぎがん太様のお話をぜひ聞かせてください。さっそくですが、普段はどんなお仕事をされているのでしょうか?
ぎがん太さん(以下・ぎ):結構複雑なんですが(笑)、いくつかの会社で勤めながらカメラマンをしたりして、その後バーを開きました。
ーーすごく大きな方向転換ですね!なぜバーを始めようと思われたのですか?
ぎ:とある製薬会社に勤めていた時、当時の事業範囲は検査薬にフォーカスしていたんです。でも、困っている患者さんを助けるのには検査薬だけでなく治療薬も必要なので、できることに限界を感じて。目の前の人を救える、自分にできる仕事はなんだろうと考えたとき、バーに行き着いたんです。カウンターを挟んだちょうどよい距離感で、じっくりお客さんの話を聞いてあげられると思ったんです。
ーーカウンター越しの間合いは絶妙ですよね。開業されたのはどんなお店なんですか?
ぎ:いくつか店舗を広げましたがほとんど後輩たちにゆずり、いま自分でたまにやっているのは古いお客様のためだけの予約制4席2組の小さな、オーセンティックバーです。居心地良く過ごすための場所で、泥酔している人や声が大きい人はいません。外観はただの民家ですよ(笑)。
ほっとできるサードプレイスを提供したかったんです。今、本当のサードプレイスは少なくなってきていると思うんです。今はキャンプブームですけど、人気のキャンプ場にいくと、狭い敷地にギチギチにテントが並んでいたりする。それじゃあんまり落ち着けないですよね。バーも同じで、泥酔して騒いでいる人たちがいると、安らげないでしょう。
ーーたしかに、そんなバーなら安心して悩みも打ち明けられそうです。ぎがん太さんが、シアワセだな~と感じるのはどんなときですか?
ぎ:"Feel whole"、言うなれば自分の周りをとりまく全体感を、自分らしく感じられるときです。たとえば周りが騒がしくて、意識がそちらに奪われてしまってるときは、自分らしくなれていない状態です。
最近でいえば、近所の公園に犬を連れて、RRコーヒーのぞうブレンドを飲んでほっとしている瞬間はFeel Wholeでした。お世辞じゃないですよ(笑)。ずっと保護犬を飼ってるんです。困っている子たちに寄り添ってあげたくて。
ーーそんな素敵な瞬間にRRコーヒーが寄り添えてうれしいです!ぎがん太さんはツイッターで、色々なキッチンカーを紹介されていますよね。これにはどんな思いがあるのでしょうか?
ぎ:キッチンカーをやっている人たちは、強い思いをもって頑張ってる方が多いんです。それも、うまくいかなくて苦労している人達が結構いる。だから、そんな人を応援したい。
出会った方の中に性的マイノリティの方がいたんですが、固定店舗をやろうとしても大家さんや商店街に断られちゃったんだって。だからキッチンカーで頑張ってる。自分たちのキッチンカーにお子さんが来た時、世の中にはこんな風に楽しくシアワセにやってる人たちもいるんだよって知るきっかけになれば良いと思ってやられてる。
ーー私達も、いろんなキッチンカーの方々と出会いますが、皆さんそれぞれの思いで取り組んでらっしゃいますね。それにこの小さなキッチンカーなら、固定のお店には行きづらい方々にもお届けできる価値があると感じています。少し話は変わりますが、最近なにか嬉しかったことはありますか?
ぎ:ずっと体調が悪かったんですけど、登戸駅前でRRコーヒーのぞうブレンドを飲んだとき、すっと飲めたんです。「もうコーヒーが飲めるくらいに体調回復したんだ」と思った。それがきっかけで、ずっとぞうブレンドが好きになりました。
RRコーヒーが武蔵小金井に出店されているとき、普段やってないドリップバッグ※を無理いってつくってもらった。その時からいつも車にドリップバッグを積んで、犬を連れて公園で一緒に飲んでます。
※聞き手注:現在このドリップバッグは製品化され、オンラインストア・珈琲屋台両方でお求めいただけます。
ーーぞうブレンドがお好きなんですね!
ぎ:そうなんです。ウイスキーと一緒に飲むのもおすすめですよ。カップに淹れた一杯分のぞうブレンドに、ティーチャーズというウイスキーを15ccいれるとおいしい。覚醒と酩酊の間を行き来するのが心地良いんです(笑)
ーーめちゃくちゃ惹かれます、家で早速やってみます!そのコーヒーカクテルに名前をつけるとしたらどんなのがいいでしょうか?
ぎ:う~ん、「ぞう遣い」っていうのはどうかな?
◇聞き手より
珈琲屋台店頭だけでなく、Twitterでもいつもとても応援してくださるぎがん太さん。「頑張ってる人を応援したい」という気持ちが終始ビシバシと、だけど穏やかに伝わってきました。いつか「RRバー」をやるなら、「ぞう遣い」は看板メニューになること間違いなしですね。