#旅#災害復興応援#熊本復興応援・つながりの記憶

2. 被災家屋古材を珈琲屋台に再生

(前回までのあらすじはこちら

 被災家屋は通常、「災害廃棄物」つまり可燃ゴミとして処理されてしまう。しかし、一軒一軒の家にはそこで暮らした方々の生活と大切な思い出が詰まっている。

「命が無事だったなら、あとは失って一番つらいものは思い出」

そう語る溝口さんには、被災家屋が「廃棄」されることがどうしても耐えられなかった。だから、溝口さんとRebornは、そうした大切な家屋の一部を「一旦お預かりする」という活動を始めたのだった。

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 被災した家屋を、地域住民が協力して片付ける。その際に、状態のよい木材や家財道具があれば、新たな活用方法が見つかるまでRebornがお預かりする。家主の方にはその都度ご説明し理解いただいているが、その過程ではご近所の方とのやり取り含めて様々な苦労があったそうだ。

 アユ釣りをきっかけに意気投合したRR杉谷と溝口さん、この被災家屋の材を、焙煎珈琲屋台の外装や内装に再生するというアイデアを思いついた。「シアワセを蘇らせる」というRR COFFEEの思いと、溝口さんの思いとが一致したのだ。

 その後、本当にRR COFFEEチーム内でプロジェクトが立ち上がり、珈琲屋台2号車の設計と開発が動き出した。静かに、しかし着実にそのアイデアは具現化されていった。

 約一年後、珈琲屋台2号車は完成した。内装・外装の随所に被災古材が活用されている。

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 旧家の床の間や様々な箇所で使われていた、とても質の良く硬い木材は、ショーケースやテーブルカウンターに生まれ変わった。引き出しはそのまま活用できるようにしつらえた。

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 戸板はキッチン背面の棚として、ブリキ缶や籠は軽食用のディスプレイに。これらはすべて、坂本町の暮らしを何十年も見守ってきたものたち。職人による質の良いものだからなのか、珈琲屋台という新たな舞台にあっても、すっと馴染んでいる。

rack

box

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3. 復興応援ふるまいコーヒー」へ続く

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